ホーザン合格マルチツールでリングスリーブ「中」は使えるのか?
ホーザン合格マルチツールでリングスリーブ「中」は使えるのか?
昨年、登場したホーザンの合格マルチツールでリングスリーブ「中」は使えるのか検証してみました。
マルチツールでできる事柄は「第二種電気工事士技能|これは便利というか必須「合格マルチツール」が出た!」でも紹介した。
マイナスドライバーの代わり、プレート外しキー代用、金属管接続のロックナットの締め付け、金属管の留めネジのねじ切り、リングスリーブをまとめて入れる、ブッシングの穴あけ
など6つの用途を1つの工具でできるという優れもの。
リングスリーブの「小」を3本などをまとめ心線をそろえやすくするものでした。記事でも書いたようにスリーブ用としての穴は3本までしか使用できず試験で出てくる4本となるとこの部分は使えないということになった。
合格マルチツールでリングスリーブ「中」は使えるのか
この発想は昨年、ECQ講習会に参加されていました豊田市のIさんが提供してくださったものです。
Iさんが第一種の講習で2ミリ1本と1.6ミリ4本の合計5本圧着の際にこの5本をまとめて、中スリーブに入れる際、この合格マルチツールのある部分が使用できることを発見しました。
それがこの部分です。
矢印で示しているのは、金属管の留めネジを切り落とす際に使用する、いわゆるスパナ部分に当たります。
ちょっと穴が大きいようにも思えますが、「中」スリーブはうまくはまるのでしょうか?
なんとなくスリーブが抜け落ちてしまいそうな感じですが・・・・。
リングスリーブ「中」の下の広がった部分がこの穴より大きくなっているため、スリーブが抜け落ちてしまうことはありませんでした。
この穴に4本の組み合わせ(2ミリ1本+1.6ミリ3本)を差し込んでみました。
右手にはすでに中スリーブを装着したマルチツールがあります。
この4本の組み合わせには中スリーブではまだまだ余裕があり、心線が抜けてしまう状況です。とりあえず差し込んでみました。
ちょっと不揃いですが、許容範囲としていただいて、中で圧着です。
合格マルチツールでリングスリーブ「中」は使えるのか検証の結果
結果は使えるということでした。
しかしながら、合格マルチツールで中スリーブが使用できるも、第二種の技能試験ではあまり有効ではないかもしれません。
というのは、2ミリ1本と1.6ミリ3本の「中」の組み合わせは中のリングスリーブに余裕があるため心線がスリーブから抜けやすいのです。
この組み合わせでマルチツールを使用するよりは、ホーザン:合格クリップを使って電線をしっかり固定したほうが中スリーブの圧着はスムーズにいくことがわかりました。
もし中スリーブでこの部分を使用するというのであれば第一種で出てくる5本の組み合わせが有効といえます。